免震ゴム問題への対応方針について

このたび、当社が製造、販売した建築用免震ゴム製品において、お客様に約束した性能が満たされていないにもかかわらず、それを偽って出荷していたことが発覚いたしました。性能未達の不適合製品を納入した当該建築物の所有者様、居住者様、利用者様をはじめ、販売主様、設計者様、施工者様など多くの関係者の皆様方に、多大なるご迷惑とご心配をおかけする事態となりましたことに、謹んで深くお詫び申し上げます。

すでに、国土交通省や免震材料に関する第三者委員会、また当社が依頼した社外調査チームほか、報道関係からも厳しく指摘をいただいているとおり、当社にはこのような不正を生み、判断・対処が遅れるに至ったさまざまな仕組みの不備や機能不全、意識の欠如、そして、そのような問題が生まれ得る企業風土が存在していたと重く受け止めております。

これらの問題の原因と背景を当社としても究明するとともに、これより先に発生させた2007年断熱パネル問題発生時の対策の検証と反省に基づき、全社をあげて、再発防止に乗り出しているところでございます。この問題を風化、形骸化させず、企業としてもう一度生まれ変わる固い意志で風土の抜本的な改革を行なうとともに、公表した再発防止策を徹底して推し進めてまいります。

製品の交換改修に際しては、誠意を持ってお客様のご意向をお聞きし、関係者様のご指導ご支援を仰ぎながら、真摯にその責任を果たしてまいりたいと存じます。
当社は、免震ゴム問題の対策を経営の最優先課題として位置づけ、最後の1棟・1基まで製品の交換改修、その他必要な対策を一日でも一刻でも早く完遂できるよう努めてまいります。