vol.23
TOYOPET
CROWN

Loving the Classics > vol.23 トヨペット クラウン

世界のトヨタの礎となった
日本の高級車の代名詞

コラム

トヨペット クラウン

何と言っても、こだわりはナンバープレート

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第23回目は、1961年型トヨペット・クラウンを取材しました。トヨタの量産車ラインナップ最上級クラスを担い、いつかはクラウンで有名になった当時のフラッグシップカーで、現在まで続くトヨタ・クラウンの、初代モデルとなります。

自動車関連の会社を経営されている井田さんが、愛車である初代トヨペット・クラウンを手に入れられたのは、比較的最近のこと。トヨタの最新モデルで、現在のトヨタの最上級チャンネルであるレクサスを日常の足にされていながら、同じくトヨタの最上級車のルーツである初代クラウンに興味を持たれたのは、実はもっと以前からのことでした。初代のクラウンを手に入れたいと考えながら、井田さんが自分の初代クラウンを手に入れるまでに時間が掛かったのは、ナンバープレートへのこだわりだったのです。

乗るならオリジナルナンバーでなければという思い

自動車のナンバープレートは転居や譲渡によって登録地が変わる場合、新たな登録地のナンバープレートに切り替えなければなりません。ただでさえ現存する初代クラウンを探すことが困難な中、こだわり続けた当時のナンバープレートが付いている車、それがさらに希少な輸出仕様のこのクラウンだったのです。 さらに奇跡とも言えるが、このクラウンは、井田さんの所有できる同じ地域で登録されたもので、井田さんが所有することにより当時のナンバープレートの維持が可能になったのです。これには運命の出会いとしか言いようがありませんでした。

トヨタの心意気が伺える、日本独自の高級車

実際に乗ってみて、初代クラウンはどういったクルマですかと井田さんに聞いてみたところ、「頑張って作られていますよ」とのことです。例えば、観音開きで後席の乗り降りがし易かったり、ガソリンの給油口がテールランプの裏側にあったり、当時では珍しい独立懸架のサスペンションを採用しているのですが、やはり全体の完成度が、古さを感じさせるということです。トヨタとはいえ、当時は米国車のコンポーネントをお手本に作られたクルマであり、当時の欧米車と違って、未完成の部分を多く感じられるそうです。しかし、これこそがトヨタ車のルーツなのだと思うと、乗る度に感慨に変わるそうです。ただし走っている時は、なかなかの冒険気分ですと、笑いながら話されていました。そして今後はこのクラウンも含め、自動車メーカーに対して、古いクルマを維持していくことに協力して欲しいと、いろんな形で働きかけていきたいと話されていました。それこそが未来を目指す自動車メーカーのもう一つの義務であり、姿勢ではないかということでした。

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取材・文・写真 : 平間裕司( Style Wiseman )

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トヨペット クラウン

トヨタがその時代の最高の技術の粋を尽くして作り続けられる、日本を代表する高級車「クラウン」。この初代であるトヨペットクラウンは、純国産で設計・開発され、後部座席の快適性と乗り降りのしやすさを重視した「観音開き」のサイドドアが人々の注目を集めた。48馬力を発揮する1500cc直列4気筒のエンジンは後に1900ccも追加され、さらに「トヨグライド」と呼ばれるオートマティックも組み合わされるなど、現在の自家用車の基礎となる技術が詰まった、日本の自動車史に欠かせない一台となった。

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