VOL.16
MORRIS MINI
TRAVELLER MK-I

Loving the Classics > VOL.16 モーリス ミニ トラベラー MK-I

世界の自動車史を塗り替えた、
イギリスの小さな革命児

コラム

モーリス ミニ トラベラー MK-I

見た目の可愛さで一目惚れ

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第16回目は、 1961年型のモーリス・ミニ・トラベラー・MK-Iを取材しました。 ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)により「極めて経済的な4人乗り小型車」をコンセプトとして1959年に生み出されたミニ。その初代のミニ”MK-1”は、BMCの傘下である、 オースチンとモーリスの2社から販売され、その後、エステートモデルなどのボディ展開や、製造会社、販売会社を幾度も変えながらも、2000年の販売終了までの40年間の間、イギリスを代表する1台として作り続けられました。

オーナーの榮さんがクラシックカーの魅力にどっぷりと浸かったのは約5年前。ご主人が以前の仕事を息子さんに引き継ぎ、夫婦で一つの会社を立ち上げた時期からでした。夫婦で過ごす時間が増えたことにより、お二人の共通の趣味であるクラシックカーへの気持ちも高まることに。黄色のミニ1000の所有を皮切りに、現在ではご自宅に3台のミニを所有されているそうです。
その中でもモーリスとの出会いは運命的でした。元々はライレーを購入しようと決めていた榮さんでしたが、馴染みのディーラーを訪れた際に、たまたまそこでファッション誌の撮影に使われていたモーリスに一目惚れしてしまったのです。モーリスの元オーナーさんが譲り先を探していたこともあり、榮さんはその場で『これに乗る!」と決意を翻したのでした。「主人はライレーが欲しいと言っていたし、ディーラーさんもライレーはどうします?と慌ててたんですけどね」と茶目っ気たっぷりに笑う榮さん。ライレーはその2週間後に別の方の手に渡ったそうで、「本当は2台とも欲しかった」と惜しがっておられました。

ありのままの姿を楽しみたい

発売から50年以上も経つモーリスですが、榮さんの愛車は一度もレストアされていません。「当時の雰囲気をできるだけ大事にし、守っていきたい」と語る榮さんの気持ちに応えてか、ブレーキやオイルなどの消耗品の交換以外は、大きなトラブルなく快調に走っているそうです。「いつレストアしないといけないか、ドキドキしています」と仰っていましたが、ご主人と一緒に、往復400kmの日帰り旅行にもモーリスとともに出かけるなど、アクティブにクラシックカーライフを楽しんでいらっしゃるのが印象的でした。

他の誰も乗っていない車に乗ること

榮さんの愛車を選ぶ基準は、“他にあまり無いクルマ”なんだそうです。 人気が高まり値打ちの上がっているクラシックカーでも、『まだまだ沢山走っているな』と思う車には魅力を感じないとのこと。40年間作り続けられたミニの中でもトラベラー・MK-Iは特に希少であることも、気に入っているポイント。「クルマ好きの友人からも、何でこんなマイナーなの買うの?と、おかしな目で見られるんですけど。つい“もう無いクルマ”を探しちゃうんです」と愛車を見つめる榮さん。他の誰も持っていない、自分だけの愛車を見つけられるというのはクラシックカーの魅力の一つかもしれませんね。

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モーリス ミニ トラベラー MK-I

モーリス・ミニ・トラベラー MK-Iは、1959年に発表されたミニMK-Iと同様の850ccエンジンを搭載、ホイールベースを伸ばしたエステートモデルとして、同じBMC傘下であるオースチン・セブン・カントリーマンとともに1960年に発売される。モーリスよりすでに販売されていたモーリス・マイナー・トラベラーと同様に、車両後部に配されたウッドトリムという木製のフレームに観音開きのリアゲートが特徴的で、実用性を兼ね備えた小型大衆車として注目を浴びた。

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