VOL.11
NISSAN SKYLINE
GT-R R32

Loving the Classics > VOL.11 日産 スカイライン GT-R R32

今もなお語り継がれる
グループAの神話。

コラム

日産 スカイライン GT-R R32

16年ぶりに復活した、無敵の“R”

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。今回はツーリングカー耐久レース、グループAの最終年である1993年の最終戦、インターTECをBPオイル・トランピオ・GT-Rで劇的な優勝を飾った、当時のドライバー横島 久さんと、BPオイル・トランピオ・GT-Rを夢のクルマと語り、当時そのままのカラーリングを再現したR32 GT-Rを愛車とされているオーナーの浅野さんにお話を伺いました。

インターTECは、一般の市販車をベースに改造を施した車両で富士スピードウェイで行われたツーリングカーレースで、その中でも当時人気を博したグループA規定としては1993年まで開催されていました。横島さんは、BPオイル・トランピオチームのレーサーとして、当時ル・マン24時間耐久レースでも活躍していたトム・クリステンセン氏とR32 GT-Rで参戦、当時のことをこのように振り返っています。


横島さん:「僕がこの32GT-Rをドライブしたのは、R32GT-RがグループAを走る最終年の93年でした。最終戦のインターTECで優勝できたのは、1年間を頑張った末に達成できた褒美のように思えましたね。クルマのポテンシャルは高く、実は何度も優勝できるチャンスはあったのですが、それは他のチームも同じかも知れません。このクルマと自分達の実力から考えれば、もっと年間ランキングを上げることができたのかもと思うこともありますが、ただ毎回優勝に絡むポジションにいることが出来たので、最後に結果が出せたことはよかったと思っています。 また、以前に乗っていたフォード・シエラRS500は遥かにハイパワーな車でしたが、このR32GT-Rはパフォーマンスで遥かに上をいく車でしたね。 この車のモデルとなる実車でレースに出ていた本人として、このようにカラーリングやスタイルを忠実に再現して、今も大切に乗っておられることは本当に嬉しいです」

このように、16年ぶりにGT-Rの名を復活させたR32スカイラインは、グループAでも多数のチームが導入し、市販車としてもそのスタイリッシュなデザインも相まって、発売から28年を経た現在でも根強い人気を誇る名車となりました。
そんなR32 GT-Rに憧れた、オーナーの浅野さんはこのBPオイル・トランピオ・GT-Rを忠実に再現した理由をこのように語ります。

オーナーの浅野さん(左)と当時のドライバー横島さん(右)

自分にとっては夢のクルマでした

浅野さん:「当時のグループAで走っていたR32型スカイラインGT-Rは、本当に夢のクルマでした。速さもさることながら、BPオイル・トランピオ・GT-RがインターTECで優勝した時は、レースの駆け引きや、タイヤ交換のピットインの絶妙なタイミングなど、すごく感動したことを覚えています。その憧れから新車で購入し、当初はオリジナルのままで乗っていましたが、そんな思いから、当時のこのクルマを再現してみました。外装をオールペンをする際には、実際のカラーなど当時の資料を調べ、ほぼ変わらずに忠実に再現しています。 外観以外は、一部のパーツは当時のグループAを再現したものを使っていますが、基本的な部分は変更していません。グループA自体がノーマルに近い仕様であることと、そのままでも十分なパフォーマンスがあるクルマですので、この仕様のままで今でもサーキット走行会なども楽しみつつ、一生手放さずに乗り続けるつもりです」

日産が技術力で世界一を目指すべく、開発を進めたR32型スカイラインGT-R。最後のグループAから24年が経った今もなお、さまざまな想いを持った人たちによって、さらに魅力的な車として生き続けていました。

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取材・文・写真 : 平間裕司( Style Wiseman )

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日産 スカイライン GT-R R32

1989年、16年を経て復活したスカイラインGT-R(R32型)は、日産の技術力を結集し、レースシーンにおいて最強を目指すべく開発された。当時R32GT-Rが参加していたのは、FISA(国際自動車スポーツ連盟)にて定められたレギュレーションの一つであるグループAでは、市販車をベースに改造を施したものに限定されており、ベースとなる車の性能で勝敗が大きく左右されるものだった。R32GT-Rは他車を寄せ付けないパフォーマンスで、グループAカテゴリーが終了する1993年までに29連勝という金字塔を打ち立てたのである。

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