VOL.9
NISSAN
SKYLINE 1800GL

Loving the Classics > VOL.9 日産 スカイライン 1800GL

モータースポーツを常に彩る
スカイラインの伝説のモデル。

コラム

日産 スカイライン 1800GL

プリンスに馳せた想い

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第9回目は、1972年型スカイライン1800GL(通称ハコスカ)を取材しました。1968年に日産との合併後初めて新規発売された、3代目のスカイラインです。オーナーさんの思い入れがたっぷり詰まったGT-R仕様で、オリジナルの1800GLとはかなり趣が違うクルマに仕上がっています。

オーナーの松井さん、もとはプリンス自動車工業(以下プリンス)の2代目スカイライン2000GT-Bを6年に渡って探しておられました。小さい頃、日本の戦闘機に興味のあった松井さんは、プリンスはかつて日本の航空機を作っていた中島飛行機をルーツとする会社だと聞いて興味を持っていたこと、写真で見た第2回日本グランプリの勇姿、そして父の乗る3代目スカイライン2000GTの懐かしい思い出と、スカイラインに対する特別な想いがありました。そんな2代目スカイライン2000GT-Bは長い間探したにもかかわらず、納得できるものが見つかりませんでした。もう無理なのではないかと諦め、次の候補で考えていた別の車を見学に行った先で出会ったのがこのスカイライン1800GLでした。

友人の荒木さん(左)と、オーナーの松井さん(右)

へそ曲がりの旧車好きなんです

お目あての車のそばに置かれていたこのスカイライン1800GL、一見すると名車ハコスカGT-Rなのですが、よく見てみると、あらゆるところに手を入れられた一回りホイールベースの短いボディーの1800GL。改造された部分は全て公認済みで、当然普通に道路を走ることができる車両。プリンス自動車工業の技術を継承した4気筒エンジンは、ひとたびサーキットやジムカーナを走れば、本物のGT-Rを追いかけることの出来るほどの仕上がりで、松井さんはすっかりこのスカイライン1800GLに魅せられてしまいすぐに購入を決意。『もともとへそ曲がりの旧車好きなんです。人と少し違ったクルマ、王道ではない少し外れた個性に惚れちゃったんですね』と、笑いながら話されていました。

写真だけじゃ解らない本物を見せてあげたい

今までミニや空冷フォルクスワーゲン・タイプⅢなど、ビンテージの輸入車を乗り継いでこられたが、海外では今でも様々な部品が作られており、維持していくためのパーツには困ったことはなかったそうです。それに比べてスカイラインの方が、手に入らなくなったパーツが多いといいます。古いクルマがこれからも生き残り、子供達が実際にクルマを見て、触れることが出来れば、クルマの文化が伝えていけるんじゃないかと、熱く話されていました。『若い頃から少しずつ貯金をしながら、いつか憧れのクルマを手に入れたいと思ってときめいていた自分と同じ気持ちを、子供達が持ってくれたら嬉しいんだけどね』。そしてこのスカイラインも、「赤いクルマが好き」という、まだ小さな息子に譲り渡す日を楽しみに、乗り続けられるそうです。

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取材・文・写真 : 平間裕司( Style Wiseman )

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日産 スカイライン 1800GL

1968年にデビューしたスカイラインの3代目にあたる、通称ハコスカと呼ばれるC10型。当初の4ドアセダンをベースに、1970年にはホイールベースを70mm短縮した2ドアハードトップを追加。ホイールベース短縮の狙いは運動性能の向上であり、ハードトップボディ自体は、レースを走るための高性能モデルGT-Rのために作られたといっても過言ではない。2ドアハードトップには1.8ℓ・2ℓの「GT」および「GT-R」が設定され、翌1971年になると1.5ℓも追加される。G18型・100psエンジンを搭載した1800GLは、イメージリーダーの2000GTに比べて中級グレードというべき位置づけながら、ハードトップのシルエットはGT-Rのイメージもあり、ファンからは今でも根強い人気がある。

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