VOL.8
SUBARU
360 YOUNG S

Loving the Classics > VOL.8 スバル 360 ヤングS

航空機技術を用いて作られた、
日本の国民車。

コラム

スバル 360 ヤングS

丸くてかわいいクラシックカー

名車にまつわるオーナーの想いや素敵な繋がりを中心に紹介するコラム「LOVING THE CLASSICS」。第8回目は、1969年型スバル360 ヤングSを取材しました。スバル360は1958年から1970年までの12年間販売された、富士重工業が開発した、戦後日本の自動車史を語る上で欠かすことのできない1台です。

オーナーの柳さんが所有するこのスバル360 ヤングS、実は柳さんにとって2台目のスバル360です。1台目も気に入って所有されていましたが、保管場所の事情で、泣く泣く手放されることになってしまいます。しかし今から5年ほど前、スバル360に再び乗りたくなった柳さんは、以前所属していたスバル360オーナーズクラブに、誰か譲ってもらえる方がいないかと連絡を取ります。これがきっかけで大阪の柳さんの元に、長野からこのクルマがやって来ることになったのです。スバル360のどこが一番魅力的ですかと伺ったところ、やはりこの丸くてかわいいカタチです!とすぐにお返事が返ってきました。街を走っていてもよく声を掛けられるそうです。

希少な最終型のヤングS

柳さんのスバル360 ヤングS は、1968年に36psを発揮する「ヤングSS」と同時に発売された、従来型の25psながら内外装をスポーティ仕様とした「ヤングS」というモデルです。1970年までの2年足らずしか販売されず、Wバブル型のルーフや、ライトやバンパー、マフラーやミラー、シートまでもが専用パーツで作られた希少なモデルとなります。スバル360オーナーズクラブの仲間同士で助け合いながらメンテナンスしているので、希少な「ヤングS」でもパーツの心配はないと話されていました。ちなみにこのリアウィンドウも、クラブで新しく作り直したポリカーボネート製だそうです。そして何より構造がシンプルなので、自分でメンテナンスできるのが楽しいと話されていました。

物心が付いた頃にあったスバル360

柳さんにとって記憶にある最初のスバル360は、小さな頃にお父様が乗られていた自家用車のスバル360だそうです。家族の足となって走ってくれたスバル360は、お父様ご自身も大好きなクルマだったそうです。柳さんが最初のスバル360を買ったときは、お父様も昔を懐かしんで楽しそうに試乗されておられたそうです。この2台目のヤングSも『もし父親が健在なら、是非乗って欲しかったクルマなんですけどね』と話されていた柳さん、スバル360は、お父様との思い出も共有できる、タイムマシンであるのかもしれません。

  • photo_3
  • photo_4
  • photo_5

取材・文・写真 : 平間裕司( Style Wiseman )

TOYO TIRES - Japan Facebookページに『いいね!』
すると、最新の記事をウォールで読めます

スバル 360 ヤングS

旧・中島飛行機を前身とする富士重工業(スバル)が開発し、1960年代の日本においてモータリゼーション推進に貢献した軽自動車。航空機技術を応用した軽量構造と、限られたスペースで必要な居住性を確保するための斬新なアイデアで、量産型の軽自動車としては史上初めて大人4人乗りを可能にし、十分な走行性能も実現した。フォルクスワーゲン・タイプ1のあだ名である「かぶと虫」との対比から、「てんとう虫」の通称で広く親しまれた。「ヤングS」は若年層を狙い、内外装をスポーティ仕様とした最終型のモデル。

ページトップへ