空の写真家・HABU氏がレクチャー フォトジェニックな空の撮り方空の写真家・HABU氏がレクチャー フォトジェニックな空の撮り方

空の写真家・羽部恒雄さんに聞く「空と雲をキレイに撮るコツ」(基本篇)空の写真家・羽部恒雄さんに聞く「空と雲をキレイに撮るコツ」(基本篇)

空撮影スポットのポイントはこの3点!

空撮影スポットのポイントはこの3点!

高いところ

空と雲を撮影するときには、空とカメラとの間に障害物のないところを選ぶのがポイント。このようなポイントを見つけたら、周囲を歩き回ってロケハン。「夕方、陽の落ちるころに、どの場所で撮るか」を決めてそのスポットへ。三脚も持って行けるならぜひとも担いで行きましょう。

小高くなっているところは、周囲に多少の建物があっても広い空が撮影できます。空が広く見えない街中でも小高い場所を見つけられたら、広い空がカメラに収められて、意外性もプラスできますよ。

広く開けているところ

平地が続く地形での撮影なら、広く開けている場所を探します。今回の撮影場所のような河川敷や、砂浜、牧場の草原など、とにかく広さが重要です。広さのある場所なら、多少アングルが低くても、余計なものを空へ映り込ませずに撮れます。河川敷なら東側から西側まで全部の空が撮影でき、単調になりがちな空写真にバリエーションが生まれます。羽部さん曰く「街中や山中だと『この角度からしか空や雲が撮れない』ことが多く、バリエーションが増やせない」とのこと。

電線のないところ

3つ目のポイントは電線。少し写り込む分にはいいのですが、電線が何本も写真に写り込んでしまうと、そちらに目が行ってしまい「うるさく感じられる」のです。足を使って、なるべく電線が映らない場所を探すのも、美しい空と雲写真には欠かせないのですね。

夕陽を撮るベストタイミングは「15分」

夕陽を撮るベストタイミングは「15分」

秋冬は、赤い夕陽が一段と美しくなる季節。羽部さんによれば、あの美しい夕焼けを撮るベストタイミングは「夕陽が落ちきる15分ほど前」。夕陽の沈む「西側の空が抜けている場所」が絶好の夕陽撮影ポイント。そんな場所を見つけたら、撮影地域の日の入り時刻をあらかじめ調べておいて、日没の15分くらい前にはロケハンを終え、三脚を構えて西の空にレンズを向けて心静かにシャッターを…。

徐々に暗くなる地上と、赤々と染まる空。その絶妙なコントラストが織りなす瞬間には、水面が鏡のように雲を写すシーンが撮れることも。

空の写真で一番怖い「白飛び」を防ぐコツ

空の写真を撮るときに、羽部さんがもっとも恐れるのは、露出オーバーで、真っ白になってしまう「白飛び」。白く飛んでしまったところは色情報がゼロの場所。せっかくのグラデーションや色のディテールが失われてしまうのです。

それを防ぐコツは、露出を地上の被写体に合わせて調整すること。空や雲が主役の写真だからといって露出の基準を空の明るさに合わせてしまうと、白飛びの範囲が大きくなるのです。主役をしっかりと写真に捕らえるために、多少露出アンダー(暗め)で撮影するのが、ポイントです。主役の空や雲に対して、そのほかのものは脇役と割り切って「黒く潰れてしまってもいい!」と思い切って撮影しましょう。

「空は少しアンダー気味に撮ると色が乗ってきて、雲とのコントラストがハッキリと出てきます。露出アンダー気味になって、地上のものが潰れ気味になるのを恐れなくてもいいのです。特に夕陽を撮るときなら、地上の人や建物をあえて真っ黒なシルエットにしたほうが、雰囲気も出ます。明るくして人の表情や服の模様も写そうとすると、空の印象がどんどん弱くなってしまうんです」(羽部さん)

レクチャーを受けてみて

スマホ撮影でも、一眼での撮影でも使える、基本的な「空写真のコツ」。もし、今まで意識をせずに撮影していたなら、その効果はすぐに現れることばかりですよ。

「同じ雲でも、空の青の濃度や映り込む背景が違うとこんなに印象が変わるのか!と驚きだらけのレクチャー会でした。ますますカメラを持って出かけるのが楽しみになりました!」(TOYO TIRES 広報:原田)

レクチャーを受けてみての写真

次回は、スマホでの撮影のコツを教えていただきます!

写真家 HABU(羽部恒雄)氏

1955年東京都中野区生まれ
10年間のサラリーマン生活の後、写真家に転身。オーストラリアを中心に風景写真を撮り始める。以来、雲、空などをテーマにした写真を撮るためにオセアニア・アジア・アフリカ・ヨーロッパ各地をまわっている。

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