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みなさん生タイヤって、ご存じですか? 食べ物でも飲み物でもありませんよ!

Editor :   じゅんや

nunosiba
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生ハム、生チーズに生クリーム。そしてこれだけ暑い日が続くと、生ビールの誘惑もすごくありませんか。ゴクリと飲み干す一杯が、のどごし爽やかで一日の疲れも解消するというもの。ほら、そこにマイスターが居そうなバーがありますよ!

(もちろん飲んだら乗るな、です! 車で通勤をしている方は、自宅に帰ってからの生ビールタイムとしてください!)

「生」ってつくと、何でもおいしそうに感じますよね。しかし「生タイヤ」というキーワードはどうでしょうか?

 聞き慣れない言葉ですが、もちろん飲食物ではありません。車のタイヤの「生」な状態、つまり製品として完成する前の状態を指す言葉なのです。

 各種の「生」な飲食物と同様に「レシピ」がある生タイヤ。ここではその工程を見ていきましょう。

まずタイヤの主成分はゴムと思われがちですが、実際には天然ゴム、合成ゴム、硫黄、亀裂防止剤、亜鉛華、カーボンブラックなどさまざまな原材料を大型のミキサーで混ぜ合わせて、黒く、強く、弾力性のある混合ゴムを作ります。その配分はタイヤの種類によって異なりますが、トランパス用の混合ゴムには、ゴムの重量と同じくらいのカーボンブラックを混ぜています。

しかし、この混合ゴムだけではタイヤはできません。普段私たちが見ているタイヤの外周部(トレッドゴム)に混合ゴムが使われますが、内部にはもっと多くの材料が使われます。もっともっと複雑なレシピがあるんです。

混合ゴムにはタイヤコードと呼ばれるポリエステル、ナイロン、アラミド、レーヨンなどの糸からできた補強材を重ねます。このタイヤコードの剛性次第で、操縦安定性と乗り心地がかわってきます。ハイスピード域にも耐えられるタイヤには高剛性なタイヤコードが、コンフォートなタイヤには低剛性なタイヤコードが使われます。

さらに以下のような部品を組み合わせていきます。

インナーライナー

チューブレスタイヤに使われる部品。タイヤの内側に貼り付けるゴムで、空気圧の低下を防ぐ。

チェーファー

ホイールのリムとの摩擦からタイヤの内部構造を保護する。

カーカスプライ

タイヤの形状をつかさどるフレーム部分。ポリエステルやレーヨンなどの繊維で作られる。

ビードワイヤー

リムの補強に使う線。素材は高炭素鋼線(ピアノ線)。

ビードフィラー

高弾性ゴムで成形したビード補強材。

サイドウォールゴム

タイヤの側面部分。製造メーカー名やタイヤサイズなど、さまざまな情報が記される部分でもある。

リムストリップゴム

ホイールのリム部分と接触する部分のパーツ。

スチールベルト

直径0.2~0.3mmのスチールコードをねじり合わせてスダレ状にしたもの。カーカスプライとトレッドゴムの間に入れる補強材。

キャッププライ

ナイロン系の素材が使われる繊維状のコード。高速耐久性やロードノイズに関わってくる。

さらにタイヤのモデルによってはベルト下に配置するクッションゴム、トレッド接着ゴム(トレッドクッション)、ベースゴム、スチールサイドプライ・フリッパー、各所に配置のテープ類が使われます。混合ゴムと合わせて、15種類の素材が用いられるのです。

これらを組み合わせた段階を、そう、生タイヤ(グリーンタイヤ)と呼びます。表面はまだ柔らかく、溝もないのでツルツル。乗用車用のタイヤでもサイドウォールの面積が広く見えます。ここまできたらあと一歩。生タイヤを熱処理することでタイヤは完成するのです。

生タイヤを専用の釜に入れ約10分間加熱・加圧することで成形します。各パーツが結合し、弾力性と耐久性を兼ね備えたタイヤに作られます。同時にトレッドパターン(溝)もこの段階でつけられます。

最後に検査工程を経て、タイヤは出荷されていきます。…どうですか? 意外にも多くの材料が使われていると思いませんでしたか?

タイヤは寸分の狂いもなく作り上げるためのノウハウが必要な工業製品。生タイヤをそのまま使えるわけではありません。それだけに完成したタイヤはすべてが三つ星シェフの自信作というわけです。その味わいという乗り心地を長く堪能できるよう、路肩などでサイドウォールに傷をつけたりしないで大事に使っていきたいですね。

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