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毎日使っているのに、意外と知らないタイヤの「トリビア」

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クルマとは切っても切り離せない重要なパーツ、「タイヤ」。これまで多くの発明家が試行錯誤を重ねた結果、現在の便利なタイヤになったわけですが、そんな歴史の中には意外と知られていない事実も少なくありません。今回はタイヤにまつわるトリビアを3つご紹介します。

空気入りタイヤのアイデアは獣医師による発案?

1887年に空気入りタイヤを考案し、88年にその特許を取得したJ.B.ダンロップ。そう、あの「ダンロップ」の由来となった人物です。「きっと相当なクルマ好きの発明家だろう」なんて想像する人も多いかもしれませんが、意外にも彼の職業は獣医師。治療の際に牛の腹部にガスが充満していたことなどから発明のヒントを得たという、何とも獣医師らしいエピソードもあります。彼が最愛の息子のために自転車用のタイヤを発明したことをきっかけに空気入りタイヤは世界中に広まり、やがて自動車にも応用されるようになりました。獣医師とタイヤ、一見全く関係ないもののようで、実は密接なつながりがあったのですね。

実はダンロップよりも先に発明者がいた?

空気入りタイヤの登場によって、あらゆる乗り物の乗り心地は格段に上がりました。しかし、このアイデア自体はダンロップの発明よりも前に存在していたといいます。実は40年以上前にイギリスの技術者R.W.トムソンが初めて発明したものの、すぐにパンクしてしまったため実用化されずに忘れ去られていたのだとか。1845年トムソンはすでに空気入りタイヤの特許を取得しており、のちに特許を巡ってダンロップと法廷で争ったという記録もあるようです。

昔のタイヤは「白」だった?!

自動車用の空気入りタイヤは1913年から本格的な生産が開始されました。その後自動車の普及にともない生産が増加し、17年からは国内でもタイヤメーカーが登場し始めます。そのような過程でタイヤはさまざまな技術革新を重ねてきましたが、中でも端緒となったのが「カーボンブラック(炭素の粉)」の使用です。これが使われるまで、なんとタイヤの色は今とは正反対の白やあめ色だったのです。もともと印刷に使用されていたカーボンブラックですが、タイヤに練りこむことで耐久性が飛躍的に向上することが判明。現代においてもカーボンブラック以上の優れた素材は発明されていないため、タイヤの色は黒が定番ですが、この先の研究によってはカラフルなタイヤが広く普及する可能性も有り得るのかもしれません。

調べれば調べるほど、実は奥が深いタイヤの世界。冬のドライブの話のネタにぜひ使ってみてくださいね。

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