ON THE ROAD
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カーナビはスマートフォンにおまかせできる時代へ!

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行き先までの道順を案内してくれるカーナビも、車載装備として一般的になりました。ダッシュボードの上に載せるオンダッシュ型、センターコンソールに収納するインダッシュ型、吸盤マウントなどで固定するポータブル型など、その形状はさまざまですが、日々お世話になっている人も多いでしょう。

一時期は数十万円もする高級機種がもてはやされたものですが、最近は10万円以下のミドルレンジモデルも機能充実。AV機能もついており、満足度が高く、長く使えるプロダクツになってきた…と思いきや、重要な「データの更新」に悩まされることになりました。

それは、地図データ。日々どこかで新しい道が築かれ、そして古い道を廃道化する工事も行われています。10万円以上もかけたのに数年後には地図データが古くなって、使えなくなってしまうのは悲しいもの。また市販されている汎用型のカーナビをインストールしにくい車種もあり、意外と寿命が短いプロダクツという印象がぬぐえません。

そこで最近は、スマートフォンでGoogleマップを使ったり、カーナビアプリを利用するユーザーが増えてきました。スマートフォンの通信回線が届いている地域のみとはなりますが、最新の地図データが常に反映されるので、知らない場所へのドライブも迷うことがありません。

ところがスマートフォンのカーナビにもVICS情報が受信できないという弱点があります。ユーザーの位置情報から渋滞しているポイントを可視化するGoogleマップも便利なものですが、幹線道路や高速道路の渋滞情報は、定点観測型のVICSに一日の長があります。


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ところがこのほど発表された「Yahoo!カーナビ」は違います。アプリ料金も無料だし、月額の使用料金もかからないのに、Yahoo!JAPAN ID が必要とはいえ無料アプリで初めてVICSの情報取得に対応、渋滞情報や交通規制情報を余さず教えてくれます。

インターチェンジの入口、出口、分岐などは地図画面とは別の立体的なCGイラストで表示されるので、据え置き型カーナビに慣れた人でも安心。料金所のETCレーンも同じくCGイラストで表示されます。音声によるナビゲーションも強力。交差点が連続する地域でも曲がる場所を着実にナビしてくれます。
約2万4000カ所の駐車場の満車・空車情報(5~10分間隔で更新)や、ガソリン価格情報も教えてくれる検索機能も搭載。日常的に多用する機能を盛り込んできています。

また、パソコンでYahoo!地図にアクセス、行きたい場所をキープして、その地域情報をアプリに転送することも可能です。事前のドライブ計画が立てやすい設計になっています。

とはいえ完成度はまだまだ。経由地を設定したルート検索ができない、ルート案内中は他の機能が使えない、ルート検索が最適化されていないetc.、物足りない面があるのも事実です。

Googleマップのようにユーザーの位置情報も反映させつつ、VICSと合わせての情報提供も念頭に置いているなど、ユーザーが増えれば増えるだけ使いやすくなっていく、進化するナビというべきでしょうか。現状は、今後の発展に期待しつつ、他のカーナビアプリと併用していくのが賢い使い方だと思われます。

なおスマートフォンをカーナビとして使う場合、マウントなどを用いてきっちりと固定しましょうね。運転中(一時停止中を含む)に本体を手にして操作すると、道路交通法の違反行為となってしまうので注意しましょう。

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