走ったあと、ちゃんと洗車してる? 雪道に潜む意外な危険

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今年もあっという間に12月中旬。冬のドライブで注意すべきことといえば、雪道での運転。さらさらのパウダースノーであっても、何台もの車が踏み固めてしまうと危険なアイスバーンになってしまい、スタッドレスタイヤを装着していても、スリップしてしまうことがあります。

ゆえに降雪中や雪が降ったあとはスリップが元で事故にならないように、細心の注意を払って運転することはもちろんですが、大事な愛車を守るためにはさらにもう1つ、覚えておきたいことがあります。

凍結防止剤に含まれる”塩”にご注意!

普段雪道を走らないドライバーが見落としがちなのが、降雪前の道路に撒かれる凍結防止剤の存在。原材料は塩化カルシウムや塩化マグネシウム、塩化ナトリウム。つまり、塩(えん)です。水分が凍る温度である「凝固点」を低下させて凍結を遅らせたり、低下させた凝固点と気温の温度差を利用して氷雪を溶かす効果があり、アイスバーンの発生を低減し、スリップ事故を防ぎます。理科の自由研究で取り上げられていた、”食塩水は水と比べて凍りにくい”といった実験のことを思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。

しかし高い効果の一方で、塩には車の金属を腐食させてしまうというデメリットもあります。塗装されているボディ部分は比較的影響を受けにくいものの、地面と近く、常に小石などの跳ね返りにさらされている下回り部分やブレーキ、ボルト・ナット類に凍結防止剤を付着させたままにしておくと、いずれは錆びてしまいます。また、エンジンやホイールなどのアルミ部品はもともと塩害に強い性質ですが、泥混じりの凍結防止剤を付着させたままでいると、落とそうとしても簡単には落ちない粒状の汚れだらけになってしまいます。

重要な部品を錆びたままにさせておくと、愛車の寿命が短くなる…なんてことも十分に考えられますよね。

気になる対策方法は、やっぱり洗車!

雪道を走ったあとは、洗車をして車を労ってあげましょう。地味ですが、一番の対策です。寒い季節ではありますが、雪がなくても雪国の道を走ったあとは必ずボディと下回りの洗車を行いましょう。

少し厄介なのが、洗車とはいっても普通の水道ホースで凍結防止剤由来の塩分を洗い流すのは難しいということ。ボディ上部やホイール部分は流せても、下回りとなるとなかなか届きにくいものです。そこで一役買ってくれるのが、コイン洗車場の高圧洗浄機や、マキタやケルヒャーといった電動工具メーカーが発売している家庭用高圧洗浄機。長期間車庫に入れるときなどには特に念入りに、塩の付着しやすいボディ下部やホイールハウス内、バンパーのスリット部分をしっかりと洗い流してあげましょう。

ここで一つ気をつけておきたいのは、ボンネットを開けてエンジンルームを清掃するとき。勢いの激しい高圧水を使うと、柔らかいラジエーターのフィンをつぶしてしまったり、電装部品に水がかかってショートしてしまうケースがあるのです。

あらかじめ雪道を走ることが多いと予想される場合は、事前に防錆処理を施しておくのも手です。それなりの価格はしますが、ディーラーに頼めばより確実。見えないところとはいえ、長く乗りたい車であればお金をかけておきたいところです。エンジンルーム専用洗浄剤のなかにも、防錆効果の高いものがありますよ。

普段よりも気を張る長時間の雪道ドライブで身体はヘトヘト…。無事に走り終えたところで安心するのではなく、すぐに洗車をすることでその先の愛車のコンディションは格段にアップします。面倒ではありますが、大事な相棒のためならば多少の手間は惜しめませんよね。

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