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ドライバーも知っておきたい「自転車ナビマーク」の正しい意味

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車道の両端に、“自転車”と“矢印”のマークを見たことがありますか? 「自転車ナビマーク」「自転車ナビライン」と呼ばれるこれらの表示は、近年警視庁が自転車事故を防ぐために推進しているものです。いま都内を中心に設置が増えている、2つの表示について解説します。

「自転車ナビマーク」とは

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道路交通法上「軽車両」にあたる自転車は、原則“車道の左側端”に沿って走行することになっています。そこで、自転車が走行するべき部分と進行方向をわかりやすく示すためにつくられたのが「自転車ナビマーク」。車道端に設置することで自転車の危険な逆走を防ぎ、自動車のドライバーにも安全運転を促す効果が期待されています。塗装だけで簡単に設置できるため、従来の自動車専用道とくらべて手間やコストが抑えられるというメリットがある一方、幅の狭い車道など設置箇所によってはかえって危険との声も上がっているようです。広く普及するためにはまだまだ課題がありそうですね。

「自転車ナビライン」とは

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また、交差点に設置された青色の矢印は「自転車ナビライン」。こちらも基本的にはナビマークと同じ意味をもつ表示ですが、ここでは車両用信号に従って通行する必要があることを表しています。自転車で右折する際には、二段階で横断する必要があるのでご注意を。

なお、ナビマークとナビラインはどちらも法令の定めがない「法令外表示」であり、自転車優先などの意味はありません。それぞれが十分な気配りを忘れずに走行したいところです。

ドライバーがもっとも気をつけるべきこと

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これらの表示が設置された箇所でも、道幅などによっては自転車と自動車の距離が極端に近づくこともあります。特に注意したいのが、交差点における左折時の巻き込み事故。ドライバーとしては、これまで以上に安全な運転を心がけたいものです。

自転車ユーザーだけでなく、ドライバーにも正しい理解が求められる「自転車ナビマーク」と「自転車ナビライン」。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、今後ますます設置が増えることが予想されます。まだ一度も出くわしたことがないという方も、ぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。

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