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2018.11.28 発行

~新ゴム配合技術によって、高い耐摩耗性能と転がり抵抗低減の両立を実現~トラック・バス用低燃費スーパーシングルタイヤNANOENERGY M175、M675を北米市場に供給

東洋ゴム工業株式会社(本社:兵庫県伊丹市、社長:清水隆史)は、本年3月に確立した新ゴム配合技術を採用することによって、高い耐摩耗性能を維持しながら、転がり抵抗を約6%低減(当社従来品比)したトラック・バス用低燃費スーパーシングルタイヤを北米市場向けに、来春より供給していきますのでお知らせいたします。(タイヤサイズ:445/50 R22.5)

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当社は、分子レベルでの緻密なコントロールによってタイヤの低燃費化を実現する理想的なゴム材料を追求しており、2011年に独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」を確立しました。その後、継続的に技術革新を重ねながらより進化したゴム材料を開発、これを採用することで、転がり抵抗とグリップ性能をより高い次元で両立した数々の低燃費タイヤを市場に供給し続けています。

本年3月には、Nano Balance Technologyの技術革新のなかで、ゴムコンパウンドのエネルギ-ロスを約20%低減できるプロセス技術を新たに開発し、これをベースに、トラック・バス用タイヤにおいて、高い耐摩耗性能を維持しながら、さらなる低燃費化を実現しました。

この当社独自の新技術によって生み出したポリマー「Nano Composite Polymer(ナノ・コンポジット・ポリマー)」を活用し、マレーシア工場内の専用棟に導入した製造ラインで作製したゴム材料をもとに、日本の桑名工場で低燃費スーパーシングルタイヤを製造し、まず、北米市場への供給を開始します。

■高い積載能力、経済性、環境性を実現
昨今、積載能力を向上するという需要者ニーズに応えつつ、燃料消費効率の向上という経済性、大気汚染物質の排出量削減という環境性もより高い次元で満たすことが求められるようになっています。

特に米国内では、商業輸送において温室効果ガスの低減に効果のある技術・製品を認証し、市場への導入促進を図る「SmartWayプログラム」が施行されており、これに対して、当社は2010年より同認証を取得したトラック・バス用タイヤ10商品を市場に投入してきました。
一方、これまで、一軸につき、左右それぞれ2本ずつのダブルタイヤによる構成が主流でしたが、左右1本ずつのタイヤで代替できるスーパーシングルタイヤが北米市場では普及しており、当社でも開発を行ない、2017年より供給を始めています。

このスーパーシングルタイヤは、独自に開発した特殊ベルトパッケージをタイヤ構造に採り入れることによって、タイヤの形状や耐久性を確保するとともに、車軸の左右に装着されるタイヤの間隔が広がることで、車両の操縦安定性を向上させています。また、ダブルタイヤの場合と比べ、車軸1軸あたり約100kg(タイヤとホィール合計質量)削減、すなわち車両全体の軽量化につながり、積載量の大幅増大に寄与できるようになりました。
通常、トラクタ(トレーラーヘッド)の後軸に2軸、トレーラー部に2軸の車軸が配されているため、この場合、約400kg大幅な軽量化となり、輸送の効率化、燃費効率の向上に大きく寄与することとなります。

今回の「NANOENERGY M175*1」「NANOENERGY M675*2」では、Nano Composite Polymerを活用した低燃費化に優れた新しいゴム材料を採用したことにより、高い摩耗性能を維持しながら転がり抵抗を従来品比で約6%低減することができました。
これら、北米向けに市場投入する長距離用低燃費スーパーシングルタイヤは、耐摩耗性と低燃費性能という相反する性能をさらに高い次元で両立し、車両の積載能力増大への寄与はもちろん、タイヤライフや環境性能をより向上した優位性の高いトレーラーヘッド、トレーラー用タイヤとなります。

*1)NANOENERGY M175:トレーラー軸用スーパーシングルタイヤ
*2)NANOENERGY M675:トラクタ(トレーラーヘッド)軸用スーパーシングルタイヤ

当社は、中期経営計画『中計’17』において、タイヤ事業における技術戦略として「独自のタイヤ設計基盤技術の強化」、商品戦略として「北米市場へのプレミアム商品の投入」に取り組んでおり、トラック・バス用タイヤカテゴリにおいては「技術優位性の高いポジショニングの獲得」を方針として掲げています。今後も、モビリティ社会に求められる価値を実現した商品をより多くの皆様にお届けしてまいります。

<ご参考>
「Nano Balance Technology」
Nano Balance Technology は、「分析/解析/素材設計/加工」という4つの体系を横断的に統合し、ゴム材料をナノ(分子)レベルで観察、予測、機能創造、精密制御することによって、理想的なゴム材料開発を実現していく基盤技術。

「Nano Composite Polymer」
Nano Balance Technologyにおける「ナノ加工」の進化技術(コンパウンド作製前に固形ゴム中のフィラー構造を最適化する当社独自の技術)によって生み出されたポリマー。フィラーの凝集塊が飛躍的に低減し、均一かつ高度に分散された理想的なフィラー状態を確保した。この結果、従来に比べてエネルギーロスを約20%抑制できるゴム配合技術に成功している。

以 上

 

 

【本件に関するお問合せ先】
東洋ゴム工業株式会社 広報企画部
(本社) TEL:072-789-9110 FAX:072-773-3272
(東京) TEL:03-5822-6621 FAX:03-3865-2240

プレスリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。
ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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