2011年3月11日に発生し、未曾有の被害となった東日本大震災。被災地の皆さまが一日も早く平穏な生活を取り戻せるよう、東洋ゴムグループでは、さまざまな復興支援に取り組んでいます。その一つが宮城県岩沼市が推進する緑の防潮堤プロジェクト「千年希望の丘」です。宮城県岩沼市に事業所を置く企業として、その整備活動に賛同し、当社および当社グループの従業員とその家族が多数参加しています。

千年希望の丘

東日本大震災被災時に、岩沼市の沿岸部で8mの大津波からの浸水を唯一免れたのが、この地にあった高さ約10mの丘でした。人命を守りぬいたこの丘を称えるとともに、震災の復興活動を通じて得られた数々の教訓を10年はもちろんのこと、今後1,000年にわたって守り、育て、活用していこうと、震災翌年に岩沼市が中心となって立ち上げたのが、この「千年希望の丘プロジェクト」です。

千年希望の丘ができるまで

「千年希望の丘」とは、東日本大震災で生じたガレキ(再生資材)を有効活用して造成した人工丘陵地のこと。
有毒・分解不可能なものを除いたガレキを土と混ぜて、地中に埋め、地上には約5~10mほど盛り土をします。こうしてつくった人工丘と、それらをむすぶ園路にシイノキやタブノキなどの常緑広葉樹約20種類を植樹し、「緑の防潮堤」を築きます。

「緑の防潮堤」の4つの利点

「緑の防潮堤」は、津波の威力を減衰・分散させることで被害を緩和するだけでなく、緊急避難場所としての活用や、「減災・防災の教育」の役割を果たし、また緑豊かな「市民の憩いの場」となります。

津波災害に森が果たす機能

1.津波の威力を弱め、漂流物を食い止める

下草・低木・高木などからなる多層構造の森が緑の壁となり、津波の威力を弱めます。
また、地中に真っすぐ深く張った根は津波に倒れることなく漂流する家や車を受け止め、沖に流されるのを食い止めます。

2.メンテナンス不要

最初の3年間は草抜きなどのメンテナンスが必要ですが、その後は自然の力で循環し、およそ20年で森になります。
この方法は、成木を植えて毎年除草や枝打ちなどの管理を必要とする森より低コストででき、かつ災害にも強いのです。

3.火災時の延焼を防ぐ

阪神大震災や関東大震災で、敷地の周りを常緑広葉樹の木で囲まれた建物や避難所は、周辺の大火から延焼を免れました。
水分を多く含むタブノキをはじめとする常緑広葉樹は、このように火災の延焼を防ぐ役割を担います。

4.台風や豪雨でも倒れにくい

十数種類の常緑広葉樹を植える森は、杉や松などの単植林に比べ、「根が真っ直ぐ深く張る」「緑の表面積が多い」などの特長があります。これにより、台風や豪雨でも倒されにくい森となり、災害時に二次・三次の被害を防ぎます。

(出典:「鎮守の森のプロジェクト」オフィシャルプロジェクト

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