≪徹底対策≫ 経営基盤の再構築と確立

責任者(チーフコンプライアンスオフィサー)からのメッセージ

会社と従業員が一体となって、コンプライアンスを徹底する企業風土を目指していきます

東洋ゴム工業株式会社 執行役員 チーフコンプライアンスオフィサー 瀧脇 將雄東洋ゴム工業株式会社
執行役員
チーフコンプライアンスオフィサー
瀧脇 將雄

コンプライアンスの強化にあたり、複雑なことを行う必要はありません。なぜなら、一人ひとりが当たり前の行動をとるだけだからです。ただ、どのような状況下でも、「例外なく」「全員が」当たり前の行動をとることは、残念ながら容易ではありません。この「例外なく」「全員が」を実現するため、時間はかかっても同じことを、時には違う角度から、繰り返し教育・啓発していくことが重要と考えています。

また、会社からの指示や伝達を待つだけではなく、一人ひとりが積極的に考えて行動することも必要です。コンプライアンスに関する従業員からの提案や意見を受け入れる「コンプライアンス提案箱」を設置したのも、会社と従業員が協力して取り組んでいくための方策の一つです。

引き続き、全役員・全従業員一人ひとりが意識強化に取り組みながら、仕組みの整備にも着手していきます。

不正行為や不適任者の関与ができないのはもちろん、不正行為の早期発見と拡大防止につながる仕組みを整え、コンプライアンスを徹底する企業風土を目指していきます。

コンプライアンスおよびガバナンスの強化徹底

コンプライアンスの啓発強化および推進

技術者倫理研修(タイヤ技術センター)技術者倫理研修(タイヤ技術センター)

2015年7月に導入したコンプライアンスオフィサー制度のもと、チーフコンプライアンスオフィサー(CCO)による拠点訪問やメッセージ配信をはじめ、コンプライアンス委員会の開催、役員・幹部・従業員向け研修の実施、社外講師を招いての技術者倫理研修の実施など、継続的にコンプライアンスの啓発に取り組んでいます。

2016年2月にはコンプライアンス規程を制定し、コンプライアンス事案発生時の報告体制や運用方法を確立しました。また、管理職を対象とするeラーニングプログラムを2016年4月より導入するなど、啓発活動の強化を推進しています。

引き続き、コンプライアンス規程の周知徹底を図るとともに、研修・教育活動のさらなる充実に取り組んでいきます。

リスクを意識した内部統制の強化

個々の事業が包含するリスクを定量的・定性的に評価するためのガイドラインを策定し、2016年1月から運用を開始しました。子会社管理規定の整備や、PwCあらた監査法人を起用した海外子会社への監査など、子会社のコンプライアンス管理強化に向けた方策にも順次取り組んでいます。

実施項目
  • コンプライアンスの啓発強化および推進
  • リスクを意識した内部統制の強化
進捗状況
  • コンプライアンス規程の制定と運用体制の確立 ⇒ 2016年2月完了
  • 国内拠点での防振ゴム問題の総括を兼ねたコンプライアンス研修の実施 ⇒ 2016年1月より実施
  • eラーニングプログラムの導入 ⇒ 2016年4月より実施
  • 事業評価ガイドラインの運用 ⇒ 2016年1月から開始
  • 子会社管理規定の改定・整備 ⇒ 2016年4月完了
  • 海外子会社への監査(PwCあらた監査法人を起用) ⇒ 2015年11月より順次実施
今後の取り組み
  • コンプライアンス規程の周知徹底
  • 行動基準ハンドブックの改定
  • 2016年度コンプライアンス研修・教育計画の遂行
  • ダイバーテック事業の事業別評価・対応計画の策定と実行
  • 戦略的な人事交流方策の策定

不正行為の早期探知、危機管理体制の確立

危機管理体制の整備

コンプライアンス規程の制定により、不正行為にかかわる行動指針や報告体制などを明確化しました。また、不正行為を探知した際にとるべき手法と選択肢をまとめた危機対応マニュアルの整備に向けて、現行の「危機管理基本要綱」の内容検証と見直しを実施しています。

引き続き、コンプライアンス規程の周知徹底を図る一方、重要リスクに対応する各種マニュアルの策定と運用を順次進めていきます。

コンプライアンスおよびガバナンスの再構築プロジェクト

2015年12月に、外部の専門コンサルティング機関(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)を起用し、GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)をテーマとするプロジェクトを発足しました。プロジェクトにより抽出された課題の整理・共有と解決施策の提案にもとづき、コンプライアンスおよびガバナンスの強化に取り組んでいます。

実施項目
  • 危機管理体制の整備
  • コンプライアンスおよびガバナンスの再構築プロジェクト
進捗状況
  • コンプライアンス規程の制定と運用体制の確立 ⇒ 2016年2月完了
  • 現行「危機管理基本要綱」の内容検証・見直しを実施 ⇒ 2016年2月完了
  • コンプライアンスおよびガバナンス再構築プロジェクトの発足 ⇒ 2015年12月から開始
  • 会議体運営の見直しを実施 ⇒ 2016年4月完了
今後の取り組み
  • コンプライアンス規程の周知徹底
  • 重要リスクに対応する各種マニュアルの策定と運用
  • リスク管理体制の再構築

社員教育の再徹底と企業風土の抜本的改革

2015年12月に企業風土改革をテーマとするプロジェクトを発足しました。外部の専門コンサルティング機関(デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)を起用し、社内幹部層のヒアリングや国内外の全従業員を対象とした意識調査の実施、経営幹部による集中討議などを経て、企業風土の改善施策案を抽出しています。

引き続き、具体的な実行計画の策定を進め、社会に求められる企業として備えるべき風土をつくり直すための抜本的な改革に取り組んでいきます。

実施項目
  • 企業風土改革プロジェクト
進捗状況
  • 企業風土改革プロジェクトの発足 ⇒ 2015年12月から開始
  • 幹部ヒアリングと従業員意識調査の実施 ⇒ 2016年1月完了
  • 経営幹部による企業風土に関する討議と社内展開の実施 ⇒ 2016年3月より実施
今後の取り組み
  • プロジェクトによる提案内容の検証と実行計画の策定
  • コミュニケーション活性化に資する社内報のリニューアル
  • 理念体系の整理と教育カリキュラム化

外部機関の声

一人ひとりが日常のなかで実践していくことを期待しています

一般社団法人 経営倫理実践研究センター 講師 北川 則道 氏一般社団法人
経営倫理実践研究センター
講師
北川 則道 氏

2015年10月から11月にかけて約700人の技術者・品質保証担当者を対象に、技術者倫理研修を実施しました。受講された皆さんのご意見やアンケートなどからは、一人ひとりの熱心に取り組む気持ちと前向きな姿勢が強く伝わってきました。

研修では、今回のような問題を再び起こさないためにそれぞれの職場で実践すべきポイントを明確にしました。例えば「慣例となっている社内ルールを疑う」「専門技術者が孤立しないために開発システムのなかで情報交換できる場を定着させる」「ラインストップを恐れずに決断できる人材を育てる」「ラインストップの決断にあたってはベテランの直観も尊重する」などを挙げましたが、最も重要なポイントは「その行動が『誰のため』になるのかを節目ごとに問うことが、技術者倫理である」と理解してもらうことでした。

コンプライアンス活動は、これらを総合的かつ継続的に、観察とコミュニケーションを通じて日常の品質向上活動のなかで実践していくことで、必ず実りあるものになると思っています。

東洋ゴムグループが社会からの信頼を回復し、さらなる成長を続けることを願っています。そして、それを十分にできる実力があると期待しています。

CSRの取り組み