安全な職場づくり

安全な職場づくり

安全の取り組みは、「ハード(設備)」「ソフト(人)」「管理の仕組みづくり」の観点で進めています。

2016年度も前年度に引き続き重大災害はゼロで、休業度数率※1は前年度より大幅に改善しました。しかし、安全管理目標である「全度数率」は、前年度実績の半減(0.86以下)を目指しましたが未達となりました。災害発生の傾向として、経験年数2年未満の未熟練者の災害が41.5%を占めること、幅広い年齢層で発生していること、設備要因が前年度比で増加したこと、型別分類で切れ・こすれ災害が最多の32%を占めることが認められました。設備に関する継続的改善が、大きな災害の防止に効果を上げている一方で、身の回りに潜むリスクの想定が不十分なために小さな災害が発生しやすい環境が見逃されていると考えています。

こうした状況を踏まえて、2017年度は各拠点で改善すべき項目の再確認と重点実施事項の絞り込みを行い、より安全な作業環境づくりと従業員一人ひとりの安全意識をさらに高める活動に取り組みます。

休業度数率

休業度数率

  • ※1休業度数率:100万延べ実労働時間当たりの休業災害件数
  • ※2製造業、ゴム製品製造業:厚生労働省調べ(労働災害動向調査結果速報値)
  • ※3関係会社を含む16事業所(2012年度は4月~12月の実績)

基本ルール徹底のための取り組み

2016年度は、現場の従業員自らが、安全ルールの不徹底につながる懸念のある作業を抽出し、作業方法そのものの改善策を立て、安全ルールの遵守が徹底できる作業標準に見直しを進めました。これにより、前年度に比べ、TYMの不徹底や安全ルールの逸脱等による災害が減少しました。

  • TYM:機械の異常時は「止める・呼ぶ・待つ(TYM)」を徹底するルールのこと

原因別の災害占有率推移

原因別の災害占有率推移

安全教育プログラムの充実

「止める・呼ぶ・待つ」活動、指差呼称活動のほか、KY(危険予知)活動については、小集団で従業員一人ひとりが自ら取り組む活動として定着を図っています。

各拠点では階層別安全教育体系に沿って教育訓練を実施しており、特に、KYトレーニングと体感教育を強化しています。そのための訓練場として、体感教育機を使って設備の危険性を体感することで、ルールに従って作業することの重要性を学ぶ「安全KY体感道場」の設置を進めています。

2013年度に桑名工場に開設して以降、国内では仙台工場、福島ゴム(株)、兵庫事業所に順次展開し、マレーシア工場、中国の2工場にも設置して現地従業員への教育も開始しています。

2016年度からは安全教育プログラムの充実にも取り組んでいます。拠点ごとに過去の災害情報データベースやヒヤリハット情報から災害の傾向を分析し、実効性の高い対策と教育を実施しているほか、災害発生リスクの高い異常処置作業認定者への教育も強化しています。また、設備企画設計部門では、セーフティアセッサ教育と有資格者の養成を開始し、2017年4月1日時点で有資格者は36名となっています。

  • 機械の安全性の妥当性確認に必要とされる知識・能力に加え、妥当性判断の総合力を有する人

中国での体感教育(張家港工場)中国での体感教育(張家港工場)

中国での体感教育(諸城工場)(諸城工場)

セーフティアセッサ、セーフティベーシックアセッサ資格者数

セーフティアセッサ、セーフティベーシックアセッサ資格者 厚生労働省通達の教育対象者 当社の有資格者数
セーフティリードアセッサ(SLA) 機械安全の第三者として妥当性評価ができる 設計技術者、生産技術管理者 -
セーフティアセッサ(SA) 機械安全の設計ができる 1名
セーフティサブアセッサ(SSA) 生産技術管理者 4名
セーフティベーシックアセッサ(SBA) 機械運用安全 機械運用が安全にできる 職長、作業主任者、各種安全担当者 14名
防爆電気機器安全 17名

セーフティアセッサ資格認証制度

  • ※出典:日本認証株式会社「セーフティアセッサ資格認証制度のご案内」

安全管理システムの運用による継続的改善

2013年度から、中央労働災害防止協会によるOSHMS※1認証の取得と「グッド・セーフティ・カンパニー」※2の登録を進め、2016年度末時点において、国内の12の工場・事業所で安全管理システムを運用しています。職場のリスク低減に向けた改善活動のサイクルを活性化させることで、安全管理の意識向上と安全な職場環境づくりを推進します。

  • ※1中央労働災害防止協会が認定する安全衛生マネジメントシステム
  • ※2中央労働災害防止協会が評価する従業員300人以下の事業所に対する安全衛生評価事業
取り組み 事業所 取得/登録時期
OSHMSの認証取得 仙台工場 2016年11月認定更新
桑名工場 2016年1月
福島ゴム(株) 2014年11月
兵庫事業所 明石工場 2015年6月
東洋ソフラン(株) ISO45001移行を検討中
グッド・セーフティ・カンパニーの登録 綾部トーヨーゴム(株) 2015年3月
(株)ソフランウイズ いわき工場 2015年3月
厚木工場 2015年10月
明石工場 2016年2月
オリエント工機(株) 伊丹事業所 2014年12月
桑名事業所 2014年12月
仙台事業所 2015年3月

交通安全の取り組み

2014年度より、社有車の交通安全と運転マナー向上を図ることを目的としてドライブレコーダーの導入・管理を行っています。営業車以外の社有車への装着率は100%、営業車では、新人ドライバー(入社1年未満の新人の社有車運転者)の車への装着を必須としており、装着率は30.5%となっています。また、営業車にはより高度な運転監視システムを導入しています。

2015年度からは、社有車事故率を管理するとともに、安全運転KYトレーニング教育をはじめ、ドライブレコーダーに記録された事故画像を利用した運転マナー向上・事故防止教育などを行い、交通安全対策を強化しています。2016年度は、新人ドライバーを対象に外部の専門研修施設での安全運転講習などの特別教育を行った結果、新人事故率は18%から9%へ低減できました。しかしながら、営業車全体の事故率は8.9%と増加しており、2017年度も継続して各拠点でのドライブレコーダーとその情報を活用した実践的な安全運転KY教育および運転マナー向上活動に取り組み、交通事故ゼロを目指します。

  • 事故率=事故件数/保有台数

アスベスト問題への対応

当社グループ退職者では、これまでに2名の労災認定者がおり、7名の方々が健康管理手帳の交付を受けています。
過去にアスベストを取り扱う業務に従事した社員には、引き続き特殊健康診断を実施していきます。

CSRの取り組み