東洋ゴムグループ環境保護基金

東洋ゴムグループ環境保護基金

当社グループでは、環境保護活動を行う非営利団体を資金面で支援することを目的として、1992年に「東洋ゴムグループ環境保護基金」を設置しました。従業員有志からの寄付金に会社が同額を上乗せして拠出するマッチングギフト方式をとっています。従業員の参加率は約9割に達し、グループの活動として定着しています。

寄付金は、1993年より公益財団法人大阪コミュニティ財団の「財団基金」として運用され、2016年度までに、のべ767団体に対し4.26億円の助成を行っています。

2013年度からは「社内基金」も設置し、当社が自主選定した団体への直接の寄付・助成のほか、従業員ボランティアによる人的支援も行っています。「社内基金」事務局は毎年定期的に助成先を訪問して活動状況を確認・評価するとともに、活動における課題などについて意見交換を行っています。

「社内基金」によって支援する主な活動

  • 当社グループの従業員がボランティアで参加する、事業所周辺の植樹や森林整備などの活動
  • 生物多様性保全活動
  • アグロフォレストリーなどを通じて持続可能な社会の構築を目指す活動

「社内基金」による寄付・助成先(2016年度)

団体・活動名 所在地 活動概要
千年希望の丘 宮城県
岩沼市
震災で発生したガレキを活用してつくった丘に植樹することで、津波の威力を減衰・分散させ、避難場所や生物多様性の拠点として整備し育成・保全していく活動(従業員がボランティアで参加)
TOYO TIRES 緑のつながり・三重 三重県
員弁郡
雑木林に適切な手入れをして健全な森林に再生し、生物多様性保全、地域住民の憩いの場として整備する活動(従業員がボランティアで参加)
大阪府緑の基金(木育基金) 大阪府 大阪府下における保育所など子育て関連施設の床・壁を「おおさか材」で木質化し、子どもの健全な成長と大阪の森林の活性化を目指す活動
NPO法人 シナイモツゴ郷の会 宮城県
大崎市
絶滅危惧種の在来魚であるシナイモツゴ等の保護と復元を通じて、水辺の自然を再生・保全する活動
NPO法人 ニランジャナセワンガ 大阪府
大阪市
インド・ビハール州の荒廃土地に樹木や果樹を植林し森林農業を営むことにより、砂漠化や洪水の防止、生物多様性の回復および地域の飢餓撲滅を目指す活動
認定NPO法人 北の森と川・環境ネットワーク 北海道
函館市
蒜沢川(ニンニクザワガワ)中流部両岸の無木地に落葉広葉樹の河畔林を再生することで、優良な河川生態系や生物多様性保全領域を拡げる活動
ブナを植える会 兵庫県
神戸市
高い保水機能をもつ肥沃な土壌の生成に適したブナの植樹・育樹により、生物多様性豊かな森林づくりを目指す活動
千年サンゴと活きるまちづくり協議会 徳島県
阿南市
徳島県牟岐の大島内湾で発見された世界でも有数の巨大なコブハマサンゴの保護(サンゴ食害生物駆除)活動

「千年希望の丘プロジェクト植樹祭」への参加

当社グループは、仙台工場のある宮城県岩沼市が取り組む震災復興活動「千年希望の丘プロジェクト」を支援しています。同プロジェクトは、クロマツの防潮林があった海岸線一帯に震災のガレキなどから小高い丘を造り、約30万本の植樹をして緑の防波堤とするもので、災害時の避難場所として、また生物多様性の拠点としても整備・保全する取り組みです。当社グループは2013年の開始当初からこのプロジェクトを支援し、仙台工場および地域販売会社の従業員とその家族が植樹祭に参加しているほか、植樹した苗木の成長を促すための除草作業などのボランティア活動を市と協力して行っています。

植樹の様子1植樹の様子

植樹の様子2

企業の森「TOYO TIRES 緑のつながり・三重」

東洋ゴム工業は、桑名工場のある三重県員弁郡東員町の雑木林を、2014年から5年間かけて健全な森林に整備する「TOYO TIRES 緑のつながり・三重」に取り組んでいます。NPO法人「森林(もり)の風」の協力を得ながら、東京ドーム1個がすっぽり入る広さの約5.27ヘクタールある雑木林の除伐を行い、地域住民の方々の憩いの場となる里山づくりをめざします。整備を進めるなかで出現した不法投棄ゴミにも対処しています。これらの作業には桑名工場の従業員とその家族もボランティアで参加しています。

  • ※育成しようとする樹木以外の木を切り除くこと

森林活動を行った皆さん森林活動を行った皆さん

不法投棄されたゴミの清掃不法投棄されたゴミの清掃

NPO法人 ニランジャナセワサンガの支援

Voice
森林と共生する暮らしを取り戻すために

代表理事 垣花みどりさん、副代表理事 松村秀明さん、現地責任者 Siddhartha Kumarさん代表理事 垣花みどり さん(左)
副代表理事 松村秀明 さん(右)
現地責任者 Siddhartha Kumar さん(中央)

インド北東部のビハール州は、雨季があり木々が育つ環境であるにもかかわらず、過度の森林伐採と灌漑農業、気候変動の影響により地下水位が年々低下し、乾燥した荒地が増えてきています。

私たちのプロジェクトの活動の一つは、アグロフォレストリーにより、この荒地を緑豊かで高い保水機能を持った土地に造り変え、砂漠化と洪水を防いで生物多様性を回復することを目的としています。そしてそこで育つ果樹の収穫物を収入源としてプロジェクトの自立運営をめざします。

地域の子供たちに植林と環境保護の大切さを伝える教育も継続的に行っていますが、最近では、このプロジェクトをきっかけに周辺の小麦農家の人たちが果樹への関心を示してくれるようになり、彼らへの苗木の配布と植林教育も始める予定です。

プロジェクトを開始した2012年から東洋ゴムグループ環境保護基金の支援も得て、2015年までに当初の目標のほぼ7割を達成できたと考えています。何十年か前にはそうであったように、この地域に森と共生する力を取り戻したいと思います。

プロジェクトの経過

プロジェクト実施前(左)、2016年3月時点(右)

「財団基金」による助成先の活動分野と内訳(2016年度)

助成先の活動分野と内訳のグラフ

「財団基金」によるこれまでの助成実績(累計)

助成実績のグラフ

CSRの取り組み