技術系人財育成

TTOYO TIREは、モビリティ改革の中で市場環境が激変すると予想される将来を見据え、困難や危機を持続的な成長へのチャンスに変えていくプロフェッショナル人材の育成に力を入れています。当社グループの屋台骨である技術革新を支える人材の育成においては、基礎知識教育、社外交流、技術の伝承に重点を置き、教育・研修に取り組んでいます。
TOYO TIRE株式会社では、全社の階層別教育を通じて研究開発に重要な資質である「論理的思考・ファシリテーション力」や顧客ニーズ思考をベースとした「課題解決力・イノベーション力」を備えた人材の育成を目指しています。また、技術部門では独自に「技術専門性」を習得するための若手教育を実施しており、毎年、各組織のミッションを達成するための人材育成を進めています。2020年からは、技術部門での教育カリキュラムにSDGsの講座を設けました。講座では、グループワークを交えながら、事業を取り巻くさまざまな社会課題を解決していくために技術開発が担う役割を認識する内容としています。生産部門においても品質管理担当者の検査技能の向上や、複数の作業に対応するためのオペレーターの能力開発に力を入れています。

2020年に実施した主な研修プログラム(日本国内)

  • 中堅社員による若手向け基礎講座の開催
  • 社外講師による中堅社員向け能力開発講座の開催
  • 社外研修への参加
TOPIC
第10回全社技術開発発表会を開催
4.質の高い教育をみんなに 8.働きがいも経済成長も 12.つくる責任 つかう責任

TOYO TIRE株式会社では、実用化を念頭に置き、顧客(消費者)やお客さま(お取引先)のニーズや生産部門や販売部門からの声に応える技術開発を行っています。当社の最先端技術への取り組みやその活動成果を経営層へプレゼンテーションする機会として、全社技術開発発表会を開催しています。
2020年度はエントリーされた7件に対し、「独自性、論理性、将来性、開発スピード、プレゼン力」の5つの観点で評価が行われた結果、3件が表彰されました。

2020年度各賞のテーマ

  • 最優秀技術開発賞
    1D CAEによる車両性能評価モデルの開発:
    タイヤ及び自動車部品を連携させた車両モデルを構築し、車両の振動を予測するシミュレーション技術を開発しました。
  • ユニーク賞
    材料開発におけるマテリアルズインフォマティックス(MI)の有効利用:
    これ迄に蓄積された各種材料データとAI技術を組み合わせ、材料性能や材料構造を効率的に予測する基盤技術を構築しました。
  • サプライズ賞
    環境対応型 加硫接着システムの開発:
    タイヤは種々の部材を組み合わせることによって特性・安全性を確保しています。今回、耐久性の最重要部材である金属繊維を含む加硫接着について、より環境・生物にやさしい安全な接着システムを開発しました。