次世代育成支援

キャリア教育の充実に向けて

当社は、自動車産業の持続的な発展を支える人材の育成は、将来にわたって事業を継続し、モビリティによる豊かな社会を実現していくためにも重要であると考えています。学生のモノづくりへの興味、関心を高め、職業観を早期から育むため、2013年より関西キャリア教育支援協議会*が主催する「情熱教室」に賛同し、当社グループのリソースを活用して職業講話を行っています。
2020年は初めての試みとして、会社と学校をオンラインでつなぎ、リモート授業で中学2年生46名を対象に職業講話を行いました。教室では感染対策を行ったうえでタイヤのカットサンプルを用いたクイズやグループワークを行ってもらいながら、講師は自身の業務の説明を通じて仕事に対する思いや目標を持って取り組むことの大切さを伝えました。カットサンプルを手に取り真剣にクイズ問題に取り組む様子が見られたほか、質問も活発に寄せられました。講師にとっても対面とは異なる環境下でコミュニケーション方法の工夫を考える機会となりました。
今後も当社のリソースを生かし、社会状況に柔軟に対応しながら、自動車やタイヤへの興味を引き出すコミュニケーションを通して次世代育成と自動車産業の持続的発展に貢献していきます。

* 小中高等学校におけるキャリア教育を関西の産業界・労働界から支援する組織

  • 次世代育成支援 リモートで授業を受ける様子

地域社会の発展に向けて

当社は地域社会が持続的に発展していくうえで、次世代を担う子どもたちの健全な育成も重要であると考えています。 TOYO TYRE MALAYSIA SDN BHDでは、勉学意欲が高くても経済的理由で十分な学習環境に恵まれない児童や学生に向けて、「奨学金プログラム」を2013年から実施。対象者の決定は、従業員が各家庭を訪れてインタビューを実施し、その内容をもとに行っています。プログラム開始からこれまでの間に、「学部生奨学金プログラム(Undergraduate Scholarship Program)」と「児童教育支援プログラム(Student Education Assistance Program)」を 通じ、地元の大学での学位取得を目指す30名の学部生(うち19名は学位を取得)と、カミュンティン市やタイピン市の小学生249名を対象に支援を行い、寄付金は総額約289,000USドルとなりました。
今後も、地域の課題に応じた次世代育成支援を通して、地域の発展に貢献していきます。